2012年1月31日火曜日

明日から獣医学部入試5日連続!

明日から5日間、私立獣医学部の5連続試験です。先ほどまで自習室まえで獣医学部コースの女の子たちが明日に備えて「語って」いました(笑)。

そばには明日の医学部を受験するS木さんや、現役生のO江さんがいて、本当に今が、

「受験真っ最中」

なのだなぁと改めて感じました。

こういう時、友達の大事さがしみじみとわかります。医進の仲間は競争相手でもあり、一緒に今まで走ってきた

『仲間』

です。

受験するのは

「一人だが、一人ぼっちではない」

このことだと思います。

明日の朝も寒いようです。
ホカロンを今日のうちに買って、ちゃんと明日に備えておきましょう。

2月9日以降が、獣医学部の発表日です。

そのころには医学部も大体の結果は出ているころです。

これから2週間が山場のようですね。

皆が、合否を必要以上に意識せず、

「よい戦い」

をしてくれることを期待しています。

集中力の大事さ!

私は格闘技以外のスポーツにはほとんど興味がありません。興味がないというとやっている人に失礼かもしれませんね(笑)。「出来ないから見てもよくわからない」というのが本当のところだろうと思います。

自宅にテレビがないからかもしれないのですが、野球も見ませんし、サッカーもよくわかりませんから見ないし、ラグビーやアメリカンフットボールに至っては、どうすれば点数が入るのかもわからない、要するに「運動音痴」なのだと思います(苦笑)。

そんな私ですが、今朝の新聞のニュースには驚きました。全豪テニストーナメントで、ジョコビッチ選手とナダル選手が戦った決勝戦のことです。

テニスの試合そのものについてではありませんし、どちらが勝ったかということでもありません。私が驚愕したのは、

「29日の午後8時前に始まった試合は、4大大会(グランドスラム)史上最長となる5時間53分にも及び、試合終了時には30日の午前1時40分を回っていた」

という部分でした。

5時間53分の試合時間!!

これは私の理解を超えています!

空手の試合はせいぜい2分(伝統空手の場合)。ちょっとした大会でも5試合やれば大体「優勝」ですので、試合時間は合計で10分。延長を加えても、まぁ大体長くて15分から20分というところでしょうか。

それでも終わったときには疲労困憊で、まともに立てないくらいになります。15分でそうなのですから、5時間53分、つまり約6時間の試合など、考えることもできません。

空手とテニスとの違いはあったにせよ、テニスの場合は向こうから飛んでくるテニスボールを打ち返すわけですので、その間の緊張感は決してどちらが上ということにはならないのではないでしょうか。

6時間の試合の間、両選手が疲れを感じなかったといえば嘘になるでしょう。おそらく両方とも終わったときには大変な疲労感が襲ってきたに違いないと思います。

それが試合のときに出なかったとすれば、おそらくそれは

「緊張感」

のなせる業だといえるのではないでしょうか。

「プロだから当たり前」

とはいえない、まさに超人的な緊張感の維持だったと思うのです。

この1年、塾生からよく聞いた言葉に、

「疲れてしまって、緊張感が続きませんでした」

というのがありました。

そうだろうなぁとは思いつつも、もしかしたらこれは逆ではないか、と思わないこともありません。

「緊張感が続かないから、疲労を感じるのだ」

というふうにも考えられるからです。

そこまで持ってゆくのは至難の技かもしれませんが、

「勉強のプロ」

である医進塾の塾生に、できないわけはありません。

今試験を受けている人、これから受ける人、皆に言いたいことです。

最後まで緊張感を持って試験を終わらせよう!!

テニスの試合についての記事から、こんなことを考えた次第です。

1年の終わり・・・。

本日1月31日で、医進11の一年間の授業が、すべて終了します。午前中に理科と英語のSSが置かれ、これが最終回です。

明日、2月に入ると、午前中には医学部・獣医学部のⅡ期試験を対象にした個別指導を中心とする「SC」(Study Check)が始まります。2期まで残る人は毎年それほど多くはないので、あとは次第に閑散としてくる自習室や教室に、医進12の生徒が来るのを待つ日々になります。

昨年の今頃、早い人は2月上旬から、遅い人でも3月末には「医進11」の仲間になりました。それから1年が過ぎようとしています。

この一年を振り返ってみて、塾生はどんなことを感じているのでしょう。始まったばかりの授業、夏期講習、夏期合宿、2学期の演習授業、冬期講習、そして冬期合宿、正月特訓、それらの合間に行われた単語暗記講座、計算力特訓講座、など。

授業の合間、tea-breakに友達といろいろなことを語った思い出、合宿の最後の打ち上げの楽しかったこと、正月特訓の厳しさ・・・。

思い出はきりがないほど続くことでしょう。通常授業だけでなく、個別指導の先生方にしごかれたことが大切な思い出になっている人もいるはずです。毎時間怒鳴られ続けたけれど、最後までめげなかったT尾くんの姿が私の頭にも浮かびます(笑)。

それらの授業と大事な仲間、講師の先生方とのふれあい、それらが凝縮した1年でしたね。

その結果を胸に、堂々と試験を受け、結果を受け止めましょう。精一杯やった結果であるならば、合格であれ、不合格であれ、恥じることなく自分のものとすればよいのです。

3月31日に予定されている「医進11解散式」で、4月からの1年を自分がどのように過ごすか、友人の前でプレゼンをします(笑)。各自が自分の4月からの1年をはっきりと宣言する、医進11の最後のチャンスとなります。

それにしても、昨年の今頃、医進10を送り出し、医進11を迎えたとおもったら、もう医進12のメンバーと向かい合う時期となりました。

時の過ぎ去る速さに驚くとともに、だからこそムダにはできない時間をこのようにすばらしい生徒たちと共有できたことを、私は心からうれしく、誇りに思っています。

2012年1月30日月曜日

感度を上げる。

入試期間真っ最中です。今週末で医学部入試が一段落し、平行して獣医学部入試が目白押しになります。

医進の授業はSSを中心にずっと行われています。今日は午前中に「数学SS」が組まれており、先生方が待機することになります。過去問の演習を中心に、質問の内容によって集団(といっても生徒は数名を対象にするものですが)の授業に切り替えます。

「個別質問対応⇒範囲を限定しての授業⇒課題を指定して演習⇒再度個別質問対応」が、この時期は特に効率が良いようで、生徒もみな喜んでいるようです。

先週土曜日28日の午後、ある生徒と何気ない話を教室でしました。

Aさん「来週第一志望の試験です。困ってます」

外山「何を困っているの?」

Aさん「試験直前に、何をやったらよいのかわからないんです。難しい問題をやって自信をなくすのはいやだし、かといって易しい問題ばかりやったのでは自信がつかないし・・・」

外山「いままでやってきたことを復習するということだけでいいんじゃないのかな」

Aさん「一度やった問題が解けても、うれしくないんです。」

外山「うれしくない・・・」

Aさん「はい、それってできてあたりまえじゃないですか、一度やってあるんだから」

外山「できることはできるんだよね。じゃやっぱりうれしいんじゃないのかな」

Aさん「でも一度出題された問題(過去問)は、結局二度と出題されない問題っていうことですよね。意味ないんじゃないですか、出ないものをやったって」

外山「そうなんだけれどね、でも予想問題(初見の問題)ができなかったら自信をなくすんでしょ(笑)」

Aさん「そうなんです、そうなんです。だから困っているんです、何をやったらよいのかわからなくて・・・」

・・・さて、いかがですか(笑)。皆さんならこのAさんにどのようなアドバイスをあげるでしょう。

Aさんは完全な

「受験病」

です。

「受験勉強は『こうでなければならない』という「決まった型」があり、それに合わない限り「自信」を持ってはならない」

と思いこんでいるのです。

確かに受験勉強には、「範囲」も「上限」も、またあえていえば「下限」もある、勉強です。やることは決まっています。それをどれだけの時間でどれだけ効率・能率よく頭に入れるかという競争が「受験勉強」というものの本質だと言ってよいでしょう(ですから受験勉強は大学入試に限らず、いわゆる資格試験と呼ばれているものの勉強には全部当てはまるものなのです)。

Aさんにいまこの時点で必要なことは、

「心の感度を上げること」

なのです。

「一度やった問題なのだから、できてもうれしくない」

これが「受験病の典型的な症状です。問題が解けてうれしくないはずはありません。Aさんはその「うれしさ」を、無理に感じないように自分を持っていっているだけなのです。

もちろん、1回目に1時間かかった問題を解くのに2回目も同じ時間かけたとしたら、それはうれしくないでしょう。

だから2回目には「負荷」をかけます。前回の三分の二の時間でやってみる、またその次はその半分の時間でやってみる、というふうに、自分に負荷をかけて問題を

「解き込む」

ことが大事なのです。

そうすることによって、前回は気がつかなかった「自分の弱点」が自然に見えてきます。「解けた」ことに満足するのではなく、「より上手に解く」「より早く解く」「より応用が利くように解く」ということを繰り返すことによって、過去問演習は本当に意味のあるものになります。

そのような解き方をいろいろ

「意識してやる」

ことに、感動がないはずがありません。

問題を見て、見慣れているようなタイプのものであれば、あえて時間を最短に切ってやってみる、できれば感動でしょうし、できなくても、そこまでの負荷が自分には重すぎたのだ、時間さえあればできたのだから、という気持ちを持てる、このような「クリエイティブ」な勉強の仕方にたどり着いて初めて、試験勉強の

「醍醐味」

が味わえるのだと思います。

そのためにも、Aさんのように心を「鈍麻」させてはなりません。今まで以上にこころの

「感度を上げる」

ことで、勉強にも新しい側面が見えてくるのです。

よく

「現役生は試験の前日まで、やったことが力になるが、既卒生・浪人生にはそれがない」

といわれるのは、このことなのです。

ここさえ理解していてくれれば、既卒生・現役生の区別無く、試験の前日・当日の朝まで

「実力のつく」

勉強ができるのです。

医進塾の全員が、今までの試験の合否にかかわり無く

「こころの感度を上げる」

ことに真剣になり、この時期を乗り切ってもらいたいものだと私は考えています。

先ほどのAさんには、以上のことを、わかるように説明し、納得してもらいました(笑)。

2012年1月28日土曜日

医学部の2次試験

現在私立医学部入試が順次行われており、平行して合格発表も出始めました。医学部の場合1次試験合格は「最終合格」の前の一段階に過ぎないので、結果は2次発表まで待たねばなりません。

本来2次試験は、1次試験(学力テスト)を通過した受験生の『人物、人柄、ものの考え方』などを確認する試験のはずです。1次試験では見られない側面を見るのが、この2次試験(面接・小論文)のはずなのです。

人物評価は、学力試験ほどには差が出ないのが普通です。明確な基準がおきにくいからです。当然1次試験よりは競争倍率などが低くなる傾向があり、大学によっては1次試験の「10数倍」が、2次試験では「数倍」にまで落ちます。

だからと言って2次試験が簡単かというと、

「とんでもない!」

学力考査で一回は選抜を受けてきた人たちの、改めての「競争」となるわけで、決して気を抜けません。今まででも何人もの医進の生徒が2次試験で苦杯をなめてきています。

1学期からずっとC/Pで自分の意見や考えの伝え方を学んできた塾生たちではありますが、改めて2次試験が目前に迫ると、緊張もします。複数の大学を受ける人は、くれぐれも受験大学の混乱をしないようにしなければなりません(自分の受けている大学とは違う大学の医学部のことを2次試験で話してしまったという、落語のような話が実際にありました)。

自分の感情のコントロールということも大切です。数年前1次試験をかなりの高得点で通過したはずの人が、2次試験で質問に答えられずに泣き出してしまったことがありました(結果は不合格でした)。わからないはわからないでよい、大事なことはそこからどのようにリスタートするかということだ、ということを、その人は忘れてしまったのでしょう。

後から言えば「あ、そうだった」と思い出すことでも、面接の場ではなかなか思い出しにくい面もあるように思います。それを可能にするのが、

「練習の量」

というものなのです。

さまざまな医療問題を抱えている現在の医学界においては、何よりも精神的に安定した、向学心の強い、タフな人材が求められています。2次試験を通じて、それに値するようなメンタリティを形成してもらえることを望んでいます。

2012年1月26日木曜日

電波障害で思うこと

昨日はほぼ半日に亙って携帯電話の電波障害が生じていたそうです。医進の事務室からU先生に連絡と取ろうとしても、どうしてもつながらず、つながっても突然切れたりノイズがひどかったり、混線して話ができなかったりと、散々でした。

「一体U先生はどこにいるのかな」

と心配していたところ、夜になって大規模な電波障害があったことが判明した次第です。

わかってしまえば「な~んだ」の世界ですが、改めて考えてみて、ちょっと恐ろしくなりました。大規模電波障害に大規模自然災害が重ならないという保証が何一つないからです。

「杞憂」という言葉に象徴されているような、なんら根拠の無い心配や不安は、確かにいらないものでしょう。でも現代の社会においては、「杞憂だよ」と笑う前に、まずは、

Anything is possible in this modern world.
「現代社会では起こりえないことはない」


と考えてみるほうが良さそうです。特に9.11の同時多発テロ、オウム真理教のサリン事件以後は、何をおいても、

「危機管理」

といわれている通りです。

危機管理の本質は前述のAnything is possible in this modern world.を徹底することに尽きます。そのために一番大事なことは、正しい根拠に基づいた

「想像力」

です。

この場合の「根拠」とは、いわゆる「物的証拠」や「科学的統計」だけでなく、人間の本質への洞察も含みます。

「凶悪犯罪を犯した犯人が人間である以上、自分も同じ状況に置かれたら同じことをするかもしれない」

という可能性への直視がそれにあたります。

直視を唯一可能にするのが、

「冷静さ」

です。パニックに陥った頭では自体を正確に把握できないからです。

・・・と、ここまで書いてきて思うのですが、今書いた「危機管理に必要とされること」は、勉強に必要とされることとほぼ同じではないでしょうか。

目の前に置かれた解決の対象とされるものが、実際の社会の事件か、たとえば数学の問題か、の違いしかないのでは、とも思います。

未知の問題を冷静に読み解いてゆく作業は、まさに実際の社会での「危機管理」のプロセスと通じるものがあるようです。

そう思うと医進での勉強も、より大きな可能性へ向けての訓練だということができるかもしれませんね。

2012年1月25日水曜日

2月からの授業予定

1月31日で「直前講座」は終了します。2月からは主として新高3生,新卒生のための「ゼロ学期」と,既卒生のための「数学SC」「英語SC」が午前中に置かれます。

今年度「SS」(Self-Study)としたクラスは,2012年度から「SC」(Study-Check)という呼称となります。

同時に,今まで「自由質問時間」としておいてあった「SS」の時間が,2012年度からは,全員が必ずその時間中に1度は担当の先生のところに行き,自分の勉強の進度をチェックしてもらうための時間となります。

変更のある可能性もありますので,その場合は別途お知らせいたします。

2月から4月当初までの「授業予定」を,『塾生専用ページ』に掲載しました。これからの勉強計画の参考にしてください。

人のこころが決められないもの

今日も医学部の入試が続いています。発表もそろそろですね。
結果がどうなるか、ドキドキしながら待っています(笑)。

私はいままでこのブログで「すべてはひとのこころが決める」ということを書いてきました。私たちの周りにあるものの99%が、その存在に先立って「ひとのこころ」があったということも指摘した通りです。いま私は自分のオフィスの机に座ってこの文章を書いています。目の前にあるもので、「ひとのこころ」によらずにできたものは、何一つありません。

パソコンも、デスクライトも、座っている椅子も机も、キーボードも、コーヒーカップも、あるいはその中身のコーヒーも、暖房も、応接セットとその上の加湿器も、これらはすべてこの世に存在する前に「ひとのこころ」があったのです。人がそういうものを欲しいと思わなければ、そもそも存在しなかったものなのです。

でもこの世の中に「ひとのこころ」に因らないものがひとつだけあります。それは

『生命(いのち)』

です。

人間や動物、植物のすべてに共通する『生命(いのち)』だけは、私たちの心では作り出すことができません。

世の中には「唯物論者」という種類の人がいて、この世の中のすべてのものは「科学」で説明がつくし、また説明しなければならないという主張をします。

さすがに最近はあまりにいろいろなことが起こりすぎて、素朴な唯物論を説く人は少なくなっているようです。それでも形を変えた唯物論者は私たちの周りにたくさんいます。

以前そのようなタイプの方(ある研究所で細胞の研究をしている人でした)と話をする機会がありました。その方の「純粋唯物論」的なものの考え方があまりに極端(この世のすべてのことは科学の理論と法則で説明がつく)だったので、私は半ばふざけて次のように聞きました。

「わかりました。では『生命の生成と存在』について説明してください」

その方はしばらくうなって、最後にこのように答えてくれました。

「まだ今の科学ではそこまでのことを説明することはできないが、科学がもっと発展すれば必ずできるようになる」

このような議論を一般的には

「詭弁」

といいます(笑)。

科学が発達すれば「生命の『現象』」がどのようなものであるかということは説明がつくかもしれません。でもそれがなぜ「今」「ここに」存在するようになったのかということは、「記述(説明)」を前提とする『科学』一般では答えることができないのです。

「生命」について微細に説明・解説することと、「生命」を作りだすこととは根本的に範疇の違う事柄だということに、先ほどの研究者が気づいていれば、自分の説明できる範囲でならば解説可能だと答えたでしょう。

でもそう答えるとそれは「科学ですべてが説明できる」という彼自身の前提と矛盾することになってしまいます。

ひとのこころが決められない唯一のもの、

『生命(いのち)』

に直接かかわる仕事につこうとしている医進塾の塾生たちに、私が倫理的に非常に高いものを要求しているのには、こんな理由があるのです。

2012年1月24日火曜日

新入生募集について

先週末から、医進への入学を希望する方からの問い合わせが増えてきております。中には「このブログを読んで、興味をもったので」という方もおり、ありがたいやら、恐縮するやら、いろいろと大変です(笑)。

人間関係はすべて「縁」でできていると考えれば、それも実は大変に得がたい機会だということでもあり、順次お目にかかってお話をさせていただく準備を整えているところです。

医進塾は、他の医系予備校にはないさまざまな特徴を備えています。それらは目に見える部分もあれば、目に見えない部分もありますが、やはり直接お話をさせていただき、入学を希望されているご本人とface-to-faceでコミュニケーションをとってからでないと、「お金を払っていただければ誰でもどうぞ」というわけには行きません。それは双方にとって「不幸せ」な状態を作ることがあるからです。

もしかしたら、新年度の入学を考えている方が、今日のこの記事を読まれているかもしれません。医進塾への入学・入塾について気をつけていただく点を書いてみたいと思います。

1.学校説明会・入塾説明会は2月中ごろから順次開催いたします。

医学部・獣医学部の一般入試が一段落した段階から開催して行きます。2月18日(土)が初回です。

なお医進塾の場合、集団説明会と言っても参加定員は7~8名です。定員になり次第締め切らせていただきますので、ご希望の方はお早めに医進塾事務局(03-3205-4308)までご連絡いただき、空席状況をご確認ください。

2.2月18日以前に説明をご希望の方には、個別面談形式で承っています。

直接医進塾事務局(03-3205-4308)までご連絡ください。

3.説明会は、全体会、個別面談を問わず『保護者同伴』です。

医進塾では、朝の8時過ぎから夜の9時過ぎまで、ほぼまる一日塾生をお預かりします。塾生にとってはご家庭でご両親と過ごす時間よりも長い時間を、医進塾で過ごすわけです。そのために、お預かりする私たちにとっても、保護者の方と直接お話をさせていただくことが何よりも大事なことになります。

時間の都合がつかない場合は、保護者とご本人様の面接は、それぞれ別の時間で結構です。事務局とご相談ください。

また、いったん社会に出られてお仕事をされてから再受験を考えている方のように、勉強のインフラの部分(住居や学費、食費など)をご自分で負担される方の場合は、保護者面談は特に必要ではありません。

4.面接においでになった方にはさまざまな特典があります。

2月上旬から始まる『ゼロ学期』の受講が優待受講料で受けられます。また3月中旬に開講予定の『春期講習』にも優待受講料での受講が可能です。

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医進塾は広告や広報などに費用をかけるより、実際の授業や学習環境などを充実させてゆきたいという趣旨で、あまり積極的な宣伝活動をしておりません。

その分、数ある学校の中から医進塾を選んでおいでいただく方とは、時間をゆっくりとってお話させていただきたく思っております。

結果として医進塾への入学を選ばれなかった方にも、「入学はしなかったけれど、説明会には行ってよかったね」と言っていただけるような内容のものを用意したいと考えております。

医進塾事務室(03-3205-4308)へのご連絡をお待ちしております。

2012年1月23日月曜日

ちょっと付け加え・・・

先ほどの「ちょっとよい話」への、蛇足的付け加えです。

「彼女はポロポロと泣き崩れたまま
レジを打つことができませんでした
仕事というのはこれほど素晴らしいものなのだと
初めて気づきました
すでに彼女は昔の自分ではなくなっていたのです」

の部分に関してです。

『仕事というのはこれほどすばらしいものなのだ』

ここは

仕事というのは、これほどすばらしいものにできるのだ』

と言い換えたほうがよいと思います。

どんな仕事でも、最初は決して楽しくないのです。最初から、

「楽しくて、楽しくてしょうがない」

という仕事も、無いとはいいませんが、例外です。また最初は「楽しくて」しかたない仕事も、最初の楽しさなどは長続きしません。すぐに

「飽きて嫌になる」

のが本当のところだと思います。

どんな仕事でも最初は大変なのです。

最初大変な仕事であっても、それをする人間の「こころの持ち方一つ」で

「苦しいが、やりがいのある」

ものになるのでしょう。

「やりがいがある」からこそ、その結果として

「楽しいもの」

になるのではないでしょうか。

そこに至るまでには、必ずかなりの年月の

「修行」

が必要なのだと思います。

私は池波正太郎の作品が好きなのですが、彼の文体の特徴に副詞の使い方があります。

「一生懸命働く」

のではなく、

「一生懸命、働き抜く」

のです。

とてもよく感じが出ているのではないでしょうか。

前回の話の主人公の女性は、レジのキー打ちにピアノの練習を思い重ねて、「働き抜く」ことを知り、その結果それ以外のことができるようになった、そしてそのことが彼女の一生を変えていったのだということなのではないでしょうか。

英語の教師としてはたいしたこともない私ですが、それでも最初の高校のS学園での体験(1週25時間の授業と10時間の放課後補講、それに土日の勉強合宿を月に3回)がなければ、今程度にもなれなかったに違いありません。朝の6時半から夜の11時まで学校におり、『泊まっていったほうがはやいんじゃないか』と校長から何度言われたことか・・・(笑)。

英語に限らず、何かを自分が学び、それをよりわかりやすい形で生徒の前に提示することのすばらしさを知ったのは、そんな体験があったからです。

最近は就職難ということもあり、ちょっとばかり他人より英語ができる人が英語教師の職を求めてくることが多いようです。

でも教職を本当にやりがいのあるものにするためには、単なる教科指導以上にしなければならないことが山積しているのだということは、知っておいてよいことでしょう。

そしてそれは英語教師に限らず、医師、獣医師にとっても言えることなのではないか、と思うのですが・・・。

元気のでる話

FBで見つけた「よい話」のひとつです。最後に私の感想をつけてあります。

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その女性は何をしても続かない人でした

田舎から東京の大学に来て
部活やサークルに入るのは良いのですが
すぐイヤになって
次々と所属を変えていくような人だったのです

そんな彼女にも
やがて就職の時期がきました

最初
彼女はメーカー系の企業に就職します

ところが仕事が続きません

勤め始めて3ヶ月もしないうちに上司と衝突し
あっという間にやめてしまいました

次に選んだ就職先は物流の会社です

しかし入ってみて
自分が予想していた仕事とは違うという理由で
やはり半年ほどでやめてしまいました

次に入った会社は医療事務の仕事でした

しかしそれも
「やはりこの仕事じゃない」
と言ってやめてしまいました

そうしたことを繰り返しているうち
いつしか彼女の履歴書には
入社と退社の経歴がズラッと並ぶようになっていました

すると
そういう内容の履歴書では
正社員に雇ってくれる会社がなくなってきます

ついに
彼女はどこへ行っても正社員として採用してもらえなくなりました

だからといって
生活のためには働かないわけにはいきません

田舎の両親は早く帰って来いと言ってくれます

しかし
負け犬のようで帰りたくはありません

結局
彼女は派遣会社に登録しました

ところが
派遣も勤まりません

すぐに派遣先の社員とトラブルを起こし
イヤなことがあればその仕事をやめてしまうのです

彼女の履歴書には
やめた派遣先のリストが長々と追加されていきました

ある日のことです

例によって
「自分には合わない」
などと言って派遣先をやめてしまった彼女に
新しい仕事先の紹介が届きました

スーパーでレジを打つ仕事でした

当時のレジスターは
今のように読み取りセンサーに商品をかざせば値段が入力できるレジスターではありません

値段をいちいちキーボードに打ち込まなくてはならず
多少はタイピングの訓練を必要とする仕事でした

ところが
勤めて1週間もするうち
彼女はレジ打ちにあきてきました

ある程度仕事に慣れてきて
「私はこんな単純作業のためにいるのではない」
と考え始めたのです

とはいえ
今までさんざん転職を繰り返し
我慢の続かない自分が
彼女自身も嫌いになっていました

もっとがんばらなければ
もっと耐えなければダメということは本人にもわかっていたのです

しかし
どうがんばってもなぜか続かないのです

この時
彼女はとりあえず辞表だけ作ってみたものの
決心をつけかねていました

するとそこへ
お母さんから電話がかかってきました

「帰っておいでよ」

受話器の向こうからお母さんのやさしい声が聞こえてきました

これで迷いが吹っ切れました

彼女はアパートを引き払ったらその足で辞表を出し
田舎に戻るつもりで部屋を片付け始めたのです

長い東京生活で
荷物の量はかなりのものです

あれこれ段ボールに詰めていると
机の引き出しの奥から1冊のノートが出てきました

小さい頃に書きつづった大切な日記でした

なくなって探していたものでした

パラパラとめくっているうち
彼女は
「私はピアニストになりたい」
と書かれているページを発見したのです

そう
彼女の高校時代の夢です

「そうだ
あの頃
私はピアニストになりたくて
練習をがんばっていたんだ。。。」

彼女は思い出しました

なぜかピアノの稽古だけは長く続いていたのです

しかし
いつの間にかピアニストになる夢はあきらめていました

彼女は心から夢を追いかけていた自分を思い出し
日記を見つめたまま
本当に情けなくなりました

「あんなに希望に燃えていた自分が今はどうだろうか

履歴書にはやめてきた会社がいくつも並ぶだけ

自分が悪いのはわかっているけど
なんて情けないんだろう

そして私は
また今の仕事から逃げようとしている。。。」

そして彼女は日記を閉じ
泣きながらお母さんにこう電話したのです

「お母さん
私 もう少しここでがんばる」

彼女は用意していた辞表を破り
翌日もあの単調なレジ打ちの仕事をするために
スーパーへ出勤していきました

ところが
「2,3日でいいから」
とがんばっていた彼女に
ふとある考えが浮かびます

「私は昔
ピアノの練習中に何度も何度も弾き間違えたけど
繰り返し弾いているうちに
どのキーがどこにあるかを指が覚えていた

そうなったら鍵盤を見ずに
楽譜を見るだけで弾けるようになった」

彼女は昔を思い出し
心に決めたのです

「そうだ
私は私流にレジ打ちを極めてみよう」と

レジは商品毎に打つボタンがたくさんあります

彼女はまずそれらの配置をすべて頭に叩込むことにしました

覚え込んだら
あとは打つ練習です

彼女はピアノを弾くような気持ちでレジを打ち始めました

そして数日のうちに
ものすごいスピードでレジが打てるようになったのです

すると不思議なことに
これまでレジのボタンだけ見ていた彼女が
今まで見もしなかったところへ目がいくようになったのです

最初に目に映ったのはお客さんの様子でした

「ああ
あのお客さん
昨日も来ていたな」

「ちょうどこの時間になったら子ども連れで来るんだ」
とか
いろいろなことが見えるようになったのです

それは彼女のひそかな楽しみにもなりました

相変わらず指はピアニストのように
ボタンの上を飛び交います

そうしていろいろなお客さんを見ているうちに
今度はお客さんの行動パターンやクセに気づいていくのです

「この人は安売りのものを中心に買う」
とか
「この人はいつも店が閉まる間際に来る」
とか
「この人は高いものしか買わない」
とかがわかるのです

そんなある日
いつも期限切れ間近の安い物ばかり買うおばあちゃんが
5000円もするお頭付きの立派なタイをカゴに入れてレジへ持ってきたのです

彼女はビックリして
思わずおばあちゃんに話しかけました

「今日は何かいいことがあったんですか?」

おばあちゃんは彼女ににっこりと顔を向けて言いました

「孫がね
水泳の賞を取ったんだよ

今日はそのお祝いなんだよ

いいだろう
このタイ」
と話すのです

「いいですね
おめでとうございます」

嬉しくなった彼女の口から
自然に祝福の言葉が飛び出しました

お客さんとコミュニケーションをとることが楽しくなったのは
これがきっかけでした

いつしか彼女はレジに来るお客さんの顔をすっかり覚えてしまい
名前まで一致するようになりました

「○○さん
今日はこのチョコレートですか

でも今日はあちらにもっと安いチョコレートが出てますよ」

「今日はマグロよりカツオのほうがいいわよ」
などと言ってあげるようになったのです

レジに並んでいたお客さんも応えます

「いいこと言ってくれたわ
今から換えてくるわ」

そう言ってコミュニケーションをとり始めたのです

彼女は
だんだんこの仕事が楽しくなってきました

そんなある日のことでした

「今日はすごく忙しい」
と思いながら
彼女はいつものようにお客さんとの会話を楽しみつつレジを打っていました

すると
店内放送が響きました

「本日は大変混み合いまして大変申し訳ございません

どうぞ空いているレジにお回りください」

ところが
わずかな間をおいて
また放送が入ります

「本日は混み合いまして大変申し訳ありません

重ねて申し上げますが
どうぞ空いているレジのほうへお回りください」

そして3回目
同じ放送が聞こえてきた時に
初めて彼女はおかしいと気づき
周りを見渡して驚きました
どうしたことか5つのレジが全部空いているのに
お客さんは自分のレジにしか並んでいなかったのです

店長があわてて駆け寄ってきます

そしてお客さんに
「どうぞ空いているあちらのレジへお回りください」
と言ったその時です

お客さんは店長に言いました

「放っておいてちょうだい

私はここへ買い物に来てるんじゃない

あの人としゃべりに来てるんだ

だからこのレジじゃないとイヤなんだ」

その瞬間
レジ打ちの女性はワッと
泣き崩れました

お客さんが店長に言いました

「そうそう

私たちはこの人と話をするのが楽しみで来てるんだ

今日の特売はほかのスーパーでもやってるよ

だけど私は
このおねえさんと話をするためにここへ来ているんだ

だからこのレジに並ばせておくれよ」

彼女はポロポロと泣き崩れたまま
レジを打つことができませんでした

仕事というのはこれほど素晴らしいものなのだと
初めて気づきました

すでに彼女は昔の自分ではなくなっていたのです

それから
彼女はレジの主任になって
新人教育に携わりました

彼女から教えられたスタッフは
仕事の素晴らしさを感じながら
お客さんと楽しく会話していることでしょう

###############

(以下、私の感想です。)


こういう話を読むときに一番心に留めておかなければならないことは、この話そのものが「事実」であるかどうかはどうでもよい、ということです。

もしかしたら実際はこの話の逆だったのかもしれません。何人かの経験をまとめた話かもしれません。それは「どうでもよい」ことです。大事なことは、このような話に「感動できる人がいる」という事実です。

こういう話に対する典型的な反応のひとつに「(こういう話は)お涙頂戴の浪花節」で、「よく考えるとこんなことはありえないのではないか」というような懐疑的なものがあります。

その読み方に文句をつけるつもりはありません。

その人がそう感じたのであれば、それはそれでよいと思います。でももし自分の心の中の本当の「感動」を、そのような言葉と考え方でごまかそうとしているのであれば、それは本当に「つまらないこと」なのだということは忘れないほうがよいだろうと思います。

ずっと以前『いっぱいのかけそば』というお話がありました。結局モデルになった事実とはだいぶ違っているということが「暴露」され、それっきりになったように覚えています。

あの話でお金儲けをたくらんだ人がいたとしたらそれはよくないことでしょう。でもそうでない部分、その物語の「真実の部分」がそれで消されてしまったとしたら、それは大変にもったいないことだと思います。

もちろんこのような「感動」を、まったく別の方向に使おうとする動きがあるとすれば、それには注意しておかなければならないとは思います。

医学部入試続く・・・

医学部入試が続いています。

18日(水)岩手医科大


19日(木)金沢医科大


20日(金)杏林大学医学部


21日(土)東邦大学医学部、川崎医科大


22日(日)藤田保健衛生大学


23日(月)自治医科大

今週は次のように続きます。

24日(火)愛知医科大


25日(水)順天堂大学医学部、兵庫医科大


26日(木)獨協医科大


27日(金)昭和大学医学部


28日(土)北里大学医学部、関西医科大

この間に「1次試験発表」と「2次試験」がおかれますので、本当に今週と来週は大変な週です。

このような時に一番大事なことは、「冷静に淡々と受験をこなす」ことに尽きます。今までの自分の勉強と先生方の指導を信じ、

「やるだけのことはやった」

といえるように自分をコントロールすることです。

自宅にいても焦りが募るばかりということもあると思います。このような時にこそ、塾の自習室の自分のスペースを使ってもらいたいと思います。

今日も朝から7名ほどの塾生が来て、先生方の指導を受けているようです。

50000PVへのお礼

土曜、日曜と忙しくてブログの更新ができないままでしたが、気がついたらPVが50000を超えていました。PV40000を超えたのが昨年の12月09日でしたので、ほぼ40日で10000人の方に見ていただいたことになります。

思いついて過去アクセス数の解析ページで確認したところ、圧倒的にアクセスが多かったのが(ここ一ヶ月では)「冬期合宿」中、その次に多かったのがセンターリサーチ結果返却後でした。両期間とも1日のPVが400以上の日があったりして、驚いた次第です。

アクセスしていただいた方のアドレスまではわかりませんが、驚いたことに国外からのアクセス数もかなりの数に昇っています。オーストラリア、アメリカ、フランス、ロシア、ドイツ、イギリスからのアクセスがほぼ同数で、インド、フィリピン、韓国、中国がそれに続いています。

どなたが読んで下さっているのか不思議に思いましたが、もしかしたら医進塾の塾生のご家族の方かもしれません。以前の私の教え子が世界中で活躍をしているので、彼らが読んでくれているのかもしれません。いずれにせよ、本当にありがたいことです。

トップページの記事へのアクセスだけでなく、『塾生専用ページ』に載せた各種の資料を利用してくださったかたも多かったようです。これは大変にうれしいことでした。こちらはパスワードで保護されていますので、医進塾関係の方だけだろうとは思いますが、せっかく載せた資料を使っていただけないと残念です。これからもなるべく役に立つ資料を順次載せるようにしてゆきます。

このようにマイナーで何の変哲もないブログを多くの方に読んでいただけるとしたら、それは私の文章のためではなく、医進塾の塾生の勉学にかけるひたむきな気持ちと、それに応える講師の先生方の熱意のためだろうと思います。

『合格』という「通行手形」を目指して日々研鑽を積む医進塾の塾生のために、これからもよろしくお願いいたします。

毎回書くことではありますが、このブログは商用ブログではないため、直接のコメントや感想がつけられないようになっております。ご意見、ご感想などありましたら、次のアドレスまでお送りください。

megumi.toyama@gmail.com

2012年1月20日金曜日

冬景色・・・


医学部入試が続いています。今日は青Kくん,T田くんが受験しているはずです。
寒さに負けないで,実力をそのまま出してもらうことを祈っています。

今朝は朝から雨とみぞれ。午後からは雪になりました。それに伴い気温が下がり,自習室は25度設定にしたのですが,あまり温度があがりません。

3階から早稲田大学方向を見ます。
画像には出ていないかもしれませんが,かなり降っています。

校舎北側の駐車場。積もるところまでは行っていませんが,かなりの降りです。

さすがに今日は中庭で食事というわけにはいかないようです。

気温が下がるとなんとなく気持ちが萎縮してしまいます。そうなってほしくないところです。

先ほど自習室を見回りました。入る前にT岡君と入口でばったり会ったので,

「お~い,勉強してるかい?」

と聞くと,

T岡君:「してないわけないじゃないですか!!」(笑)

私:「ごめんごめん,受験生に聞くべき質問じゃなかったよね~」(笑)

T岡君:「そうですよ~,しかもこんな時期に~,なに聞いているんですか~」(笑)

やりこめられてしまいました(苦笑)。

言っていることは彼のほうが100%正しいことなわけで,穴があったら入りたいと思った次第です。

でも・・・こういう会話ってなんとなく「いいなぁ~」って思います。こういう会話ができる医進11の仲間ともあと二ヶ月でお別れなのだなぁと思うと,いつものことですが寂しさを感じますね・・・。


2012年1月19日木曜日

貧しさということ

何とか製紙の三代目に当たる方が、子会社から100億円以上の金銭を巻き上げてそれを海外のカジノで使い果たしてしまったというニュースが、数週間前に新聞紙上を賑わせました。

私がその話を読んだとき、まず最初に持った印象は、

「なんと貧しい家庭教育を受けた人なのだろう・・・」

というものでした。

大きな製紙会社の御曹司として、何不自由ない生活を幼いころから保証され、地方都市に住みながら学生時代は飛行機で東京まで毎週通って予備校などで勉強していたと言います。出身大学は東大で、大学生時代から父親のお金で銀座のクラブなどに入り浸っていたのだそうです。

私が尊敬する評論家の一人に、福田恒存という方がいます。彼は戦後かなり早い時期にアメリカに行き、その「大量生産・大量消費」の「アメリカ式ライフスタイル」を目の当たりにし、

「なんと貧しい生活であることか!」

と慨嘆したそうです。

戦後まもないころで、物質的には日本国内はまさに「食うや食わず」の生活をしていた、その日本から見ると、戦勝国アメリカはまさに、

「後光が差している」

ように見えたはずなのです。それを福田は、

「精神が貧しい!」

と喝破して憚りませんでした。

それが日本という敗戦国に住む「持てないもの」の、アメリカという「持てる国」に対する、一種の嫉妬感情ではなかったということは、その前後の文章から明らかです。

私ごとき一介の教師が、不世出の大評論家である福田恒存の言葉を引くのは、雑魚が鯨をもって自らを喩えるのに等しいと、お叱りをうけるかもしれません(笑)。

でもそのお叱りも、私にとっては嬉しいことです。というのは、私は、あの『愚か』としか言いようのない三代目の御曹司の生活に「貧しさ」を感じ取ることができた瞬間に、福田恒存が今から数十年前に大国アメリカに対して持ったのと同じ感覚を持てたことへの、一種の

「誇らしさ」

を感じたからです。

これも一種の「上から目線」というものなのでしょうか(笑)。よくわかりません。

改めて考えてみると、あのおバカな御曹司が受けた家庭教育が、もう少し「まとも」なものであったとしたら、彼は誰から言われるでもなく、自分の振る舞い、行動に、

「恥ずかしさ」

を感じたはずだと思うのです。

「恥を知る」ことは、すべての人間教育の

「基本中の基本」

ではないかと思います。

一人ひとりが、恥を知り、身をつつしみ、社会の「一隅を照らす」存在たらんとする努力を怠らないこと、それができない人間は、その存在そのものが「貧しく、恥ずかしい」ものなのだということを、

「皮膚感覚」

でわかるように育てること、それが教育の最大の目標・目的であるように思えてなりません。

だとするならば、真の教育とは、

「家庭に始まり、家庭に終わる」

ものだということもできるのではないでしょうか。

医進塾は「家庭」ではありませんし、また一種の「擬似家庭」として存在することを目的とするものではありません。でもここに集う塾生たちを見ていると、それぞれのご家庭のよい部分をそのまま持ってきて、お互いに知らず知らずのうちに、

「教えあっている」

としか言えない場面によく出会います。

そんな風にそれぞれのご家庭の「家庭教育」に、何ほどかでも貢献できる場が医進塾であるとしたら、それもまたひとつの医進の、

「存在意義」

なのではないか、と思う最近です。

なんだか柄でもない「道徳講座」になってしまいました(汗)。

センターテスト平均点一覧

23年度「センターテスト教科・科目別平均点」が発表されました。

⇒ http://www.dnc.ac.jp/modules/news/content0434.html

現在リサーチ結果を元に,最終的にどこに願書を出すかをいろいろと検討しているところです。

結果については生徒一人ひとりに配付済みです。

B判定を獲得した人も決して安心せず,またD,E判定の人も最後まで諦めず,日々こなすべき課題をきちんとこなしながら,冷静に試験日までを過ごしましょう。

昨日から私立医学部の入試が始まっています。連続で受験する人もいます。くれぐれも体調の管理に気を使ってください。

無理は禁物ですが,世の中には「無理しなければならない場合」もあります(私の教え子の一人に,第一志望の大学の入試日に39度の熱を出した人がいます。解熱剤を服用しながら受験会場に向かい,結局そこに合格しました)。

無理しなければならないときにきちんと無理ができるよう,無理しなくてよいときには身体と心を休めておきましょう。

「Winter has come.... Can Spring be so behind!?」


(寒い冬が来た・・・。暖かな春が近い証拠だ!!)

この気持ちを忘れずに,日々を過ごしましょう!!

2012年1月18日水曜日

弱気をやめよう!

毎年この時期、声を大にして言わなければならないことがあります。

弱気を止めよう!!

このことです。

原因は大体わかっています。「センターテスト」の結果です。

試験というものは、本来的に

「点を取らせないように」

作るものです。だから一定の減点、失点は、現実的に考えれば

「止むをえない」

ものなのです。

受験生、ことに医進の生徒はみな純粋で真面目ですから、そう思えない人が多いように思います。

一昨日のことでした。生徒が二人、浮かぬ顔をして事務室の前に立っているので、「どうしたの?」と声をかけると、案の定、

「センターで失敗して、がっくりきました」。

確かに世間であれだけ騒がれているセンターテストです。それでうまくいかないとダメージが大きいことは理解できます。でも、

「そんなことは今言ってもしかたがない!!」

ことなのです。

実害としては、せいぜい「志望校のセンターテスト枠に入れそうもない」ということに尽きます。もともとセンター枠は、言わずと知れた、

「狭き門」。

たとえ出願できたとしてもそれで合格する率が特に高いわけではありません。

間違った部分を確認し、二度と同じ間違いをしなくてすむだけ復習・演習しておけば、

「今まで見落としていた自分の弱点を、本試験前に教えてもらった、ありがたい!」

と言って、それで終わりのはずだし、そうしなければならないことなのです。

弱気になるな!弱気を止めろ!

と二人を励ましました。

すべては人のこころが決める

からです。ひとつの事実をどう見るか、事実そのものをいまさら変えることはできないとしても、その事実の「持つ意味」を変えることは、今からだって十分にできることです。

自分の心は自分で変えられます。

『過去と他人は変えられない』

という現実の世界にあって、唯一自分の思い通りに変えることのできるのが

『自分の心』

なのです。

塾生諸君、

弱気を止めよう!!

自分を信じ、自分を指導してきてくださった先生方のその力を信じ、堂々と胸をはって試験会場に向かいましょう!!

2011年度 国公立医学部合格最低点一覧表

『塾生専用ページ』に,昨年度の「国公立医学部合格最低点一覧表」を掲載しました。他のファイルと同様,表の上でクリックすると別ページで開きます。それをもう一度クリックすると拡大画面に切り替わります。

今年度,合計得点,傾斜配点比率,受験科目:教科などで変更があった大学もあります。必ず最新の資料に当たって確認してください。

明日以降配付される予定の,リサーチ結果と合わせて参考資料としてお使いください。

2012年1月17日火曜日

一流の条件とは

FBでfriendsの一人になってもらっている、近所の整体師の先生から教えてもらった言葉です。

一流とは反復に耐えられること

まさに「そのとおり!」だと思います。

私もできているとはいえないことなので、恥ずかしさを感じます。でも振り返ってみてみると世の中で『一流』と言われている人はみな、この

『反復に耐える』

ことができるという特徴を持っていることに気がつきます。

何十回も、何百回も、あるいは何千回も同じことを繰り返す.

そしてそれを単に「回数をこなす」だけではなく、100回目よりは101回目を、101回目よりは102回目を、前回よりもよりよいものにしてゆこうという、絶え間のない向上心と工夫、これがあって初めて、

『一流』

といわれるだけのものを身につけられるのだと、改めて思うのです。

いままで1年間、医進塾で生徒たちがやってきたことは、このことでした。

人に抜きん出た才能があっても、この『反復に耐える』力がなければ、その才能は結局開花しません。逆に人に誇れるような才覚がなくても、ひとつのことを徹底的に繰り返し、完全に自分のものにしたとき、それはひとつの

「才能」

としてその人が誇れるものになって行くのです。

「単なる『結果』は人を鍛えない。プロセスのみがその人を成長させる」

という言葉もありますが、プロセスとはここでいう「反復」のことなのでしょう。

この言葉の恐ろしさと、それが本当であることを、医進の生徒ほど知っている人はいないはずです。
堂々と最後まで「繰り返し」、その手に

合格!

を掴み取ってくれることを祈っています。

センター後、あれこれ。

センターリサーチの結果を待ちながら、生徒は勉強に励んでいます。午前中は各教科・科目のSSが入り、個別指導も平行して行われています。生徒はほぼ全員来ています。午前中の自習室の緊張感は、入るだけで肌に感じるほどです。

午後はさすがに気持ちもすこしは緩むのか、昼食の前後から教室や食堂で笑い声や話し声が聞こえるようになります。

16時からのブレークでは、501教室などで歓談している姿もちらほら見受けられるようになってきますが、それも17時まで。夜間の勉強時間はいつもどおりです。

特に夕刻に仕事がある人のほかは大体いつもどおり21時前まで残って勉強に余念がありません。

先日何人かの生徒を呼び、特に注意をしました。

試験は『書類仕事』だということを忘れてはいけない

以前、このブログにも書いたことです。

受験校の最終調査を先週行ったのですが、そこに書かれている「受験日」「発表日」「二次試験日」「最終発表日」等が、まるっきりでたらめの人がいたからです。

受験校最終調査は、単に

「書いて出せばよい」

ものではありません。

自分がこの大学を受ける、この日に受ける、この日に発表される、その時の姿をもう一度頭の中に焼付け、合格の

「流れ」

に乗るための、ひとつの

「儀式」

でもあるものなのです。

それに記載ミスがあるということは、気持ちが緩んで弛んでいる証拠です。

注意された生徒はさすがにバツの悪そうな顔をしていました(笑)。

最後の最後まで、こんな注意をしながら、毎日が過ぎて行く医進塾です・・・。

2012年1月16日月曜日

私の言いたかったこと

このブログで、私はいままでかなりの量の文章を書いてきました。

考えてみれば今から30年前、全寮制のA高校で「寮生への手紙」と題して、主任舎監としての私の思いと生徒たちへの訴えとを書き始めたのが、そもそもの始まりでした。

それから形はかわりましたが、いろいろな場面でいろいろな文章を生徒や保護者の皆さんに書き続けてきました。

先日ふと、それらの文章で私は結局、

何を言いたかったのだろう・・・

と、考える機会がありました。

答えは目の前にありました。

医進塾の各教室には、「私はできる」というタイトルのプリントが貼られています。先日の『出陣式』で、この縮小版ラミネート版を全員に記念品として差し上げました。

その中の一文、

全ては人のこころがきめるのだ

この部分こそ、私が言いたかったことの

すべて

なのです。

人間社会のおよそすべての事柄は、「人のこころが決める」、だからこそ私たちは自分のこころの本当の部分を理解し、自分のこころの本質にそむかないよう人生を送らねばならない。

人のこころにはよい部分だけではなく「悪い」部分もある、だからこそ私たちは「良い部分を伸ばし、悪い部分を抑える」よう、自分を鍛えねばならない。

「絶対の事実」

として私たちが認めねばならない『死』そのものであっても、その「意味づけ」は、私たちの

「こころが決める」

だからこそ、私たちはその「こころ」にそむかず、鍛え、良い方向へと見る、持って行く生き方をしなければならない。

それは、最終的には自分ひとりでするべきことであったとしても、一人では難しいこともある。だから

「仲間」

を大事にしよう、

要するに私の言いたかったことは、こんなに簡単なことでした。それを言うのにこんなに沢山の文章を書かなければならなかった、自己の不明を恥じるのみです。

#############

「私はできる」


負けそうだなと思うと あなたは負ける

失敗しそうだなと思うと あなたは失敗する


もうダメかなと思うと そこからダメになる


やれると思う心のどこかに 無理かもしれないと思う心があると

次から次に無理がでてくる


全ては人のこころがきめるのだ


もしあなたがそう願うなら

あなたはその通りの人になる


成功している人を見てみなさい

最後まで成功を願い続けた人だけが

成功しているではないか


さあ 出発だ

強い人が勝つとはかぎらない

すばしっこい人が勝つとはかぎらない


「わたしはできる」

そう思える人が

結局勝つのだ

センターリサーチ始まる!

朝から「センターリサーチ」が始まっています。解答配付には若干の時間がありますが,もう既に新聞・ネット等で正解は発表されていますから,それを見れば一目瞭然です。

早めに解答確認をし,リサーチの結果を待ちましょう。

リサーチの結果で志望校をどこに絞るか(変更するか,強気で行くか,等)は,自分ひとりで悩まないで事務室担当者や講師の先生と相談してください。



リサーチ結果を提出したら,あとは結果を待つのみ。終わった試験のことをくよくよしてもしかたありません。良ければそれで良し,悪ければどこが悪かったのかを謙虚に反省し,気分を切り替えて二次試験の勉強にかかりましょう!!

2012年1月15日日曜日

センター終了!これからが本番です!

ついさっきセンターテストが終了しました。

入試の前哨戦はこれで終了。明日はセンターリサーチで、18日から医学部入試が開始されます。

今日は午前中が理科、午後が数学でした。

●0930‐1140 理科(2科目選択者) ※1科目受験者は1040‐1140
●1300‐1400 数学①
●1450‐1550 数学②

※数学はⅠA、ⅡB、Ⅰ、Ⅱなどにかなり細かく分かれます。変な間違いをする人がいなかったことを祈ります。

何かあったら・・・と思い、今日は一日待機していました。特に大きな問題はなかったようで、無事全員が受験を終えたことと思います。

考えてみたら医進の生徒はみな「大人」です。余計な心配は必要なかったのでしょうね(笑)。

明日のリサーチは1500までに提出をお願いしています。

早めに提出をして頭を切り替え、一般受験に向き合ってください。

いずれにせよ、受験したみなさん、お疲れ様でした!
また明日教室でお目にかかりましょう!

2012年1月14日土曜日

湯島天神のお守り

センターテストを受験しない,青KくんとN野君が皆のために湯島天神まででかけ,破魔矢と学業成就のお守りを買ってきてくれました。


一緒に受験会場には行けなくても,仲間がいつでも祈ってくれています。

会場にいる人は,自分が,

一人だけれど,ひとりぼっちではない

ということを忘れずに,皆と一緒に医進の教室で受験をしているような気持ちで最後まで負けずに頑張ってください!!。

センターテスト初日


まもなくセンターテストが開始されます。雪や雨に見舞われることの多いこの時期ですが,天候的には今日・明日とも大きな問題もないようで,それだけはほっとしています。

今日の時間割です。

0930-1140 地歴・公民 
   (社会科1科目受験者は1040-1140)

1300-1420 国語

1510-1630 英語(筆記)

1710-1810 英語(リスニング)

国公立理系は社会が1科目ですので,比較的時間に余裕があると思います。ですが時間的な余裕を「メンタルな余裕」につなげるには『熟練』が必要です。

なまじ試験までに時間があると,その間に自分をどんどん追い詰めて,最悪の状態で受験に向かうということも考えられます。

医進の生徒は,みなそのあたりはきちんと,

「鍛えて」

ありますから,あまり心配はしていません。

今日の試験が全部終わるころには外はもう暗くなっているでしょう。一日を集中して乗り切ったあとは,明日の準備をきちんとして,できるだけ早く就寝してくれるよう願っています。

『今日の苦労は今日で足れり』

です。

2012年1月13日金曜日

医進11『出陣式』

16時15分、530教室で『出陣式』が開催されました。

最初に小山校長から全員へ激励の言葉があり、その後一人ひとりが自分の「合格への決意」を短く述べました。

最後に『合格たまご』、『試験前携帯品一覧確認表』、医進の各教室に貼ってある『わたしはできる!』の縮小ラミネートカード版を記念品として渡しました。

早稲田ゼミナールの「合格卵」の由来はこちらです。

⇒ http://wasedazemi-ishinjuku.blogspot.com/2011/02/blog-post_04.html

「出陣式」の画像です。全体写真が『塾生専用ページ』に掲載されています。

全員に配られた「合格たまご」
校長から激励の言葉です。①
同上②
K山数学科主任から全員へプレゼント。
講師の先生からの激励のカードが並びます。
いよいよ明日から『試験週間』。気持ちを引き締め,緊張感を持って最後まで戦い抜きましょう!

1年前の今日

昨年の今日、センターテスト前日に、医進10の「出陣式」を行いました。

⇒  http://wasedazemi-ishinjuku.blogspot.com/2011/01/blog-post_14.html

もう一年が経ったか・・・と、感無量です。

この間、どれだけ沢山の努力が積み重ねられてきたことでしょう。努力の量がストレートに『合格』に結びつくのならば医進塾の生徒は100%、全員が合格できるはずです。

そうなってもらいたいと思います。現実の厳しさに負けることなく、最後まで努力を重ねてください。

今日はこれから、医進11の「出陣式」が行われます。昨年と同じです。

来年の今日、医進12の「出陣式」が行われるでしょう。今年と同じです。

このようにして営々と積み重ねられて行く努力の量が、将来の日本の医療界を支え、変えてゆくのだろうと思います。

そう思うと、この青年たちの姿が、大変に頼もしく見えてくるのです。

たまには夢のあるものを・・・。

FBで見たものです。
自分の誕生月と誕生日の言葉を組み合わせる表です。

私の場合6月8日なので「宇宙の妖精」なんだそうです(笑)。何のことだか・・・。

でもたまには息抜きに良いかもしれませんね。



天佑神助・・・

K藤先生から聞いた話です。

昨日の授業中『天佑神助』を、「てんゆうしんすけって、誰のことですか?どっかの神様の名前ですか?」

と先生に聞いた生徒がいたそうです(本人の名誉のために名前は伏せます・笑)

『理科系にこそ、文系の教養を!』という私の思いも、ついに通じなかったようです(笑)。

みんなが合格したら、3月に『漢字・四字熟語特訓』でもやったほうがよいかもしれませんね(笑)。

本気で考えてみましょう。

お札・魔除け・お守り?(笑)

毎年この時期になると,講師の先生方の激励の言葉が自習室や教室,事務室前に貼られるようになります。

昨日,生物科主任のK藤先生の「お守り」(?・笑)が生徒に配られました。




『初志貫徹』や『天佑神助』,『抜山蓋世』,『乾坤一擲』あたりはわかるのですが,『悪霊退散』とは・・・(笑)。

『喜怒哀楽』「推して知るべし』になると,もう何がなんだかよく分かりません(笑)。

K藤先生に言わせると,

「ここまで来たら『精神力』あるのみ!景気づけのために役に立つならなんでも良し!!」

生徒はこれを切り抜いてノートに貼り,弱気になったときに横目で見ながら自分を励ますのだそうです。

確かに昨年,一昨年とも,これが功を奏して合格まで行った生徒もたくさんいたわけですから,どんなに小さなこともバカにはできませんね。

問題用紙に向かい,解答が分からない場合も,他の部分からの類推で『推して知るべし』になってくれればこんなにありがたいことはありません。

明日はもうセンターテスト初日です。

2012年1月12日木曜日

勇者は懼れず

仁者は憂えず

知者は惑わず


難しいですが、こうでありたいと思います。

出欠チェックについて

昨日のHRで全員に伝えたことです。

今までのように毎日定刻で遅刻・欠席をチェックし、ブログ上の『塾生専用ページ』に載せるのは、明日までとなります。

それ以後は医学部入試が連続して行われ、一段落すると獣医学部入試も始まる関係で、生徒の動向を逐一チェックする意味があまりなくなります。

16日以降は登校・下校が自由になるということです。各自の受験日程に合わせて調整してください。

登校・下校に際しての以下の注意は今までどおりです。

①登下校時の「タイムカード」チェックをお忘れなく!

②登下校は自由ですが、午前中はなるべく今までどおり8時半の登校をお勧めします。

※寝坊のクセはつきやすく、夜更かしの原因ともなります。試験前には早寝早起きを心がけましょう。

今日の医進塾

土曜日からセンターテスト。今日木曜日と明日金曜日は、それぞれ自分の学力の最終チェックに充てます。

本日の講座:「数学SS」「生物・物理SS」「センター対策物理講座」

明日の講座:「英語SS」「化学SS]

今日は英語の担当講師も来校予定ですので、ほぼ全教科の先生方が揃うことになります。こういう日を逃したらもったいないですね(笑)。

明日は16時から『出陣式』。これも時代がかった言い方ですが、私がいたころからの早稲田ゼミナールの「伝統行事」です。「合格卵」が配られるはずです(笑)。

今日はまた特別冷え込みが厳しいようですね。普段自習室と教室は21度設定にしてあるのですが、今朝は24度設定にして、一日を暖かく始めてもらおうと思います。

特に今日と明日の2日は、風邪など引かないよう、うつさないよう、うつらぬよう、気をつけて過ごしてもらいたいと思います。

K池さんのお宅からいただいたマスクと手洗いジェルを有効に使いましょう。

2012年1月11日水曜日

最後のHR

今日が最後のHRでした。

そうは言っても毎日生徒たちには会っていますし、話しもよくするし、医学部コースの方には面接練習もこれからありますから、

「これで最後」

という感じはあまりありません(笑)。

この次全員を前にして話すのは、3月31日に予定されている、『医進11解散式!』になるでしょう。そのころにはもう全員の進路がはっきりしていると思います。

昨年の今頃のことを思い出します。

医進11の生徒全体で、早い人は1月末には入塾面接をした人がいます。今日のHR後、学校見学に来た方が二人。医進12になるかどうかはわかりませんが、もうそういう季節なのですね。

HRで話したことはこんな内容です。

『君たちと出会ってから、早いものでもう1年が経とうとしています。その間にいろいろなことがありました。

医進塾は原則として1年間しか生徒を預かりません。私も、講師の先生もそのつもりで皆さんに接していますし、また皆さんもそのつもりで日々過ごしてきたはずです。

今週末はセンターテスト、来週水曜日から私立医学部の入試、2月上旬には獣医学部の試験が控えています。逃げたい気持ちは痛いほどわかります。

でも逃げてはいけない。

全力でぶつかってこその「入試」だし、皆さんはそのつもりで今まで過ごしてきたはずだからです。

結果はわかりません。時の運ということもあります。私が皆さんにお願いするのは、どうか今からでも遅くないので、

自分は納得できる勉強をした

という自覚をもって試験会場に向かってもらいたいということです。

点数は分かりません。合否も分からない。分かるのは唯一つ、

自分がこの一年間の勉強を納得できているかどうか

です。

そのためにも

逃げてはいけない

のです。

やりのこしたこともあった、こうすればよかったと今になって思うこともある、でも自分は最後まで勉強から逃げなかった!

このことです。

その意志をもって、自分のこの一年を見つめてみましょう。いまここにいる方全員に当てはまることです。君たちは

逃げなかった!

のです。

自信を持ってください。そしてそのことに「納得」してください。

最後の最後で自分を信じられなくならないよう、自分をコントロールして試験会場に向かいましょう』

###########

今日でセンターテスト対策講座が終わり、明日と明後日は「教科・科目別SS」がおかれます。殆どの先生方が来校します。

皆医進11の皆さんのことが心配なのです。

先生方を最後まで信頼し、指導と今までの学習の内容に、心から

「納得」

した上で、試験会場に向かいましょう!!

願書送付

入試も間近になり,願書の提出・受験料振込などの「事務手続き」が煩瑣になる時期です。この時期になると本当に入学試験というのは,

「書類仕事」

なのだなぁと思います。

学力があれば「合格」するというものではありません。受験のための書類を揃え,それに間違いなくすべての事項を記入し,郵便局,銀行にそれぞれ間違いなく持参して送付しなければなりません。

細かいことを言うようですが,誤字や脱字があっては受け付けてもらえないかもしれません。書類の再提出を指示されるかもしれません。

そういう面倒な手続きを乗り越えて初めて

「学力」

で勝負できる場に立てるのです。

「学力」と一言で言いますが,これもまた解答用紙という「書類」に必要事項を記載するという作業に他なりません。

不合格であれば仕方のないことで,話しはそれで終わりです。

でももし「合格!」していたとしたら,今度は「入学手続き」というものが待っており,これもまたきちんとした書類を作成して提出するという,

「書類仕事」

なのです。

書類仕事に必要なことは,決められたことを,決められたとおりに,決められた時間までに過不足と滞りなく仕上げるということです。ここで変な「独創性」を出す必要はありません(笑)。

諸外国の方々に比較して,日本人はこのような書類仕事が得意です。書類仕事が得意であるということは,チームワークが得意だということにもつながります(イコールではありませんが)。比較相対的に「単一民族」的な傾向の強い日本人の,

「強み」

でもあります。

面倒くさいことかもしれません。でもきちんと時間さえとって落ち着いてやれば,誰にでもできるのが,この「書類仕事」というものの特長です。

時間の合間に適当に・・・ではなく,ぜひともきっちりとした時間をとって,

「自分はこの大学に行くのだ!」

という思いを込めて,書類(願書等)を作成してもらいたいものだと思います。

今日のHRでは,受験校の最終調査を実施します。

センターテスト後の授業日程

『塾生専用ページ』に,「センターテスト後の授業日程一覧」を掲載しました。
ご確認ください。

センター後は,「過去問演習対応SS」になります。詳細は本日のHRで説明します。

国公立大医学部:センター・2次配点比率一覧

『塾生専用ページ』に「国公立大学医学部受験用センターテスト・2次試験配点比率一覧」を掲載しましたので,ご覧ください。

要するに,センターでどの程度取ればよいのか,またセンターテストで失敗したような場合,どこに出願すれば2次試験での「逆転」を狙えるのか,についての必須資料です。

志望校選定の方法も載せてありますので,参考にしてください。

2012年1月10日火曜日

合格祈願!

北里大学獣医学部に合格したK下さんが、医進11の全員のために湯島天神で「合格の願掛け」をしてきてくれました!



『塾生専用ページ』にも、画像を載せました!

最近の医進塾

センターテスト対策講座が始まってから、授業時間に、自習室の自分のブースで勉強をする人が増えてきています。

「授業がすべての基本」

という原則は変わりませんが、これ(授業をカットしての自学自習)は必ずしも「ダメ」という必要のないことです。生徒の中にはセンターテストレベルの問題であれば、

「自力で十分に対応できる」

人も沢山いるからです。

そのような場合、二次試験対策に集中するため、授業の時間を自分の自習時間として勉強に充てることは認めています。

ただしこれは『誰でもOK』ではありません(申出制です)。

今までの成績、学習態度などから、この生徒ならば自分で対応できると、こちらが判断した場合のみのことです。

そのあたりのことは私が言うよりも生徒本人が良く理解しており、

「彼(彼女)なら大丈夫、自分の勉強をさせても問題なし」

というような人しか、申し出てきません(笑)。

先ほども自習室を見回ってきました。全体で5~6人というところでしょうか。

非常に熱心に勉強に打ち込んでくれておりました。

今日は午前中が「数学」、午後が「化学」、夜は「物理」が組まれています。

遅刻の理由

『塾生専用ページ』に毎日の出欠席を掲載するようになってから,特に遅刻について,保護者の方から問い合わせをいただくことが多くなっています。

医進塾では平日は原則として8時30分が登校時刻です。それに1分でも遅れたら「遅刻」になります。授業に間に合いさえすればよいだろう,という考え方はしていません。

勉強は毎日の積み重ねが大事だと言いながら,朝の時間帯に堂々と遅刻してくるという態度は,矛盾しています。

ほんの1分,2分の遅刻をとがめられた生徒が口にする言い訳は,大体決まっています。

「間に合うつもりででたのですが,電車(バス)が遅れて・・・」

これが通用するのはせいぜい中学校や高校のうちであり,実社会に出たらこれだけで,

「懲戒(処分)の対象」

になったとしても言い訳ができません。

どんな場合でも,目的地には30分前(できれば1時間前)についているような気持ちを持たないと,相手にも失礼ですし,こちらの精神安定上も,

「よろしくない」

ことになるでしょう。

何より,大事な一日の始まりを,

「他人より遅れて始める」

ことが,その日の勉強によい影響を与えるはずがありません。

そんなことをもう一年近くも言い続けてきたのですが,相変わらず遅れる人は変わりませんね(笑)。その日が試験当日だったらどうするの,と聞いても,

「自分だけは大丈夫」

と思っているようなところがあり,「他人事」の印象です。

今週末は「センターテスト」,来週水曜日から地方の医学部入試が始まります。受験校が多い人は5連続,6連続で入試がある場合があります。

緊張感がキープできるかどうかの瀬戸際です。

毎日を気を抜かずに過ごす練習が,

「遅刻をしない」

ということなのですが・・・。

もう言うべきことは言い尽くしてしまってあります(笑)。あとは生徒たちが本気になってそれを守ってくれるかどうか,なのでしょう。

考えてみたら,来月の今頃には,ほとんどの生徒の進路が決まっているころなのですよね。思わず背筋が寒くなりました(笑)。

精神のバランスと試験というもの

この時期になって残念なことですが,最近「不定愁訴」による欠席が目立ってきています。精神的なプレッシャーに身体が耐え切れなくなってのことだと思います。

苦しんでいる本人にとっては大変に苦しいことだろうと思います。私たちも,まさかここまで来て・・・と思うと,残念でなりません。

ですが,

「モノは考えよう」

でもあります。

身体が言うことを聞かないのであれば,まずは,

身体のいうことを聞く

ところから始めなければなりません。身体が,

「休みたい」

と言っているのならば,まずとりあえず,ともかくも,その言葉を尊重して,

「休んでみる」

ことです。

センターテスト直前のこの時期になって「休む」などと言うと叱られそうです。でもここで無理をして本当に身体が動かなくなったらどうすることもできません。

そしてもし休むのであれば,

完全に休んでみる

ことが大事です。中途半端な休息は本当の意味での「休み」にならないからです。

「高い山の上からず~っと下を眺めているような心持でいることが肝要です」
(『剣客商売』池波正太郎)

というところでしょうか。

休むときは「休むという目的意識」を持って休み,勉強するときはまたそれとしての目的意識を持って勉強する,ということの大事さなのかもしれませんね。

それにしても,「試験」というものは,改めて

「大変なものだ」

と思わざるをえません。




2012年1月9日月曜日

クリスマスの終わり

タイトルを見た人から「今頃なに言ってんだよ」と叱られそうですね(笑)。

でもこれ、本当なんです。クリスマスの終わりは、昨日1月8日です。

⇒  http://wasedazemi-ishinjuku.blogspot.com/2011/11/blog-post_27.html

昨年11月の末に書いたことです。

カトリック教会にとってのクリスマスは、11月末の「待降節第一主日」に始まり、昨日の「公現祭」までです。

赤ちゃんが生まれるのを待ち望み、生まれたら家族でそれを祝い、喜びをかみ締め、数日後に「お披露目」となる・・・。そのプロセス全体が「クリスマス」です。

24日の夜だけ大騒ぎをして、終わったらクリスマスグッズはすべて片付けて「新年大売出し」の準備をするという日本のデパート商戦とはずいぶん違いますね。

次の日曜日(主日)から、教会は普通の暦に戻ります。それが続くのは、今年の場合2月22日(水)までです。

22日になにがあるのかというと、

「灰の水曜日」

の儀式です。

「人間は塵から生まれて塵に戻る」

ことを思う儀式です(ごく少量ですが、本当に頭に灰をかけます)。

この日から始まるのが「四旬節」(40日間)で、これが4月8日の『復活祭』まで続きます。

復活祭のことを英語ではEasterといいます。「光は東から」にちなんだ言い方です。復活祭のあと数週間は「復活節」として毎週日曜日のミサには、それにちなんだ聖書箇所などが朗読されます。

それが終わるのが(今年の場合)5月27日『聖霊降臨』の祝日です。

要するに教会は11月末から1月最初までを『クリスマスシーズン』、2月中ごろから4月上旬あたりまでを『イースターシーズン』としているということです。

これも案外一般には知られていないことですが、教会にとっては『クリスマス』よりも『イースター』のほうが大事な期間なのです。

イースター(復活祭)は、教会の歴史の最初から特に大事な儀式として祝われてきました。ですがクリスマスが今のように祝われるようになったのは、12世紀から13世紀になってからのことに過ぎません。

神学的な意味づけの差によるものですが、でもどちらかと言うと『赤ちゃんの誕生』のほうが、ずっと親しみやすいですよね(笑)。

即席の「キリスト教入門講座」でした(笑)

PS
イースターの期間は「移動祝祭日」で、その年毎に変わります。早いときは3月末になることもありますし、遅いときには4月の末になります。

昨日、そして今日。

今日は「成人の日」です。

医進塾は「センター対策講座」が続いています。

今日は「センター対策数学」です。コース別、学力別に3クラスに分けて授業が行われています。

「成人の日」が1月15日からこの日に移動されたのはいつのころだったでしょう。もうだいぶ前のことにも感じます。私の頭の中には「成人の日=1月15日」がインプットされたまま変化がなく、今日がそうだよと言われても、あまりぴんときません。

昨日あちこちの市町村で「成人の日」の祝典が行われました。奇抜なアトラクションがあったり、中には市長さんが壇上で最近はやりの歌を歌って新成人へのはなむけとしたというようなこともあったようです。

人生50年の時代であれば20歳が「成人」でも良かったのかもしれません。でも今は「人生80年」の時代です。当然のことながら『成人』として認定する年齢も再考してよいように思います。そうならないほうが不思議です。

単純に「成人・成年」の定義を20歳から30歳に引き上げればよいということではなく、そこでどのような経験をつんできたかが客観的に分かるような基準があればよいということだとも言えます。

年齢がある一定の基準を超えたかどうかに関わりなく、大人になる人もいれば幼さを残したままの人もいる、それが本人にも周りにも、ある一定の説得力を持って分かるような基準が欲しいということでもあります。

20歳までの経験で十分に成長する人もいれば、30歳近くなってもまだまだ幼さを残している人もいることでしょう。周りに迷惑さえかけなければ、そしてそれがその人の生活の信条に反さなければ、許容されるべきなのかもしれません。それが『人生80年』の意味だといわれると、そうかな、とも思います。

医進塾でも同じことを感じます。現役生を除けば医進の生徒はみな20歳前後、中にはその歳を大きく越えた人もいます。実年齢に関係なく私たちが「お、この人は大人の発想を持っているな」と思うのは、殆どが、

「実社会での経験」

を持っている人です。この場合の『実社会』とは、実際の社会という意味でもありますし、同時に「学校」という「隔離され・保護された空間」の中に安住せず、その中で自分を高めるために本当の努力を重ねてきた人という意味です。

要するに、

「自分の力で自分の生活・人生を切り開いてきた人」

のことなのです。

当然といえばこれほど当然のことはありません。先ほど「同じことを感じる」と書いたのは、その逆が良くあるからです。

20歳をはるかに超えながら、自分の生活を自分で切り開こうともせず、ただなんとなく親のスネをかじって、その日を目的もなく過ごそうとしている人も今までには何人かいました(残念ながら、というべきか、当然のことというべきか、そういう人はみな医進で最後まで続かず、途中で勉強を放棄してしまうか、あるいは「陶冶性なし」としてお引取り願う(退学)か、どちらかでした。

最後まで努力を重ね、最終的に『合格!』を掴み取った人は、例外なく、

「厳しさに立ち向かう」

強さを持った人でした。

『大人』であるとは、要するに、自分の弱点は弱点として認めつつも、そこから逃げることをせず、何らかの使命感を持って自分を成長させてゆくだけの向上心を持った人、ということでもあるのでしょう。

いくら口で言っても、そのような人間になることはできません。一つ一つの試練を乗り越えて前に進む、そのような経験をしている人だけが、本当の意味での「大人:成人」になれるのだと思います。

医進での勉強は、「大人・成人」になるための訓練だと捉えてもよいのかもしれません。

2012年1月6日金曜日

小寒・・・

今日は小寒でした。

これから大寒を挟んでの1ヶ月くらいが一番寒い時期ということになっているようです。

確かに入試の前後が年間で一番寒く、試験のときに「寒さ対策をしてゆきなさい」といわれないことはありません。

何もこんなに寒い時期に、大事な試験をしなくても・・・とは良く思うことです。ですが、実際にやってみるとわかる通り、寒さがストレートに身体にダメージを与えることは、今の時代ですので、あまりありません。

むしろ「寒さ」がもたらすマイナスのイメージからくるメンタルなものの影響のほうがはるかに大きいのです。

医進塾でも、ここ数日「寝坊」による遅刻が続いています。

「時間だ、ベッドから起きようと思ったのですが、ま、いっか、あとちょっと・・・と思って、目が覚めたら9時前でした」

と今朝言った人がいました。

彼だけでなく、だれでも皆それぞれ同じような体験をしていると思います。私も例外ではありません。

「世の中で一番簡単で、一番難しいこと・・・早起き」

という言葉があるそうです。確かに早起きほど簡単で、かつ難しいことはありませんね(笑)。

でもこれも、

「クセ」

になってしまえばどうということはないのだろうと思います。私も毎朝6時前後に起きますが、確かに若いころは夜が遅いこともあって、朝が辛いときもありました。

それでも実際の社会に入り、こういう仕事をしていると、当然のように朝が早くなってきます。年の影響もあるのでしょう(笑)。でも8時過ぎてまでベッドの中にいると、なんだか、時間を無駄にしているように思えてきて、

「もったいない!」

の意識が強くなります。

朝が早いとどれだけ一日を有効に使うことができるか、考えただけで恐ろしくなるほどの違いが生まれるようです。

私の知り合いで、朝の通勤時間だけでスペイン語をマスターした人がいます。もちろんマスターとは言っても日常会話と基本文法のレベルだろうとは思います。でも大したものです。

「朝の通勤時間って、毎日必ず来るでしょう。しかも時間は同じで限定されているから、語学にはベストなのよね」

というのが彼女の言い分でした。

帰りの時間帯は使わないの?、という私の質問に、

「疲れているから集中できないのよね。帰りは自分の好きな音楽を聴いたり本を読んだりに使うのが一番よいと思ってます」

まぁ、それが事実なのでしょうね。

これから寒さが益々募る時期。確かに朝起きるのが辛くなります。でもちょっと視点を変えて

「朝の時間はどうすれば有効に使えるか」

を考えてみると、案外いろいろな使い方ができるのではないでしょうか。

いろいろなことができるということは、それだけ

「自分を伸ばすチャンス」

がそこにあるということです。

暖かい布団に包まってヌクヌクしているのは、確かに気持ちがよいことに違いありませんが、せっかくの

「自分を高めるチャンス」

を逃してしまったら、それこそ大いに

「もったいない」

話しなのではありませんか?

明日はちゃんと起きられるよう、チャレンジしてみてください。

2012年1月5日木曜日

センター対策講座初日終わる。

先ほど今日の予定が全て終了し,生徒たちは皆自分の計画に従っての勉強に移りました。こういう時間が一番大事なのだということを,皆きちんとわきまえてくれるようになっています。これも「合宿」の効果の一つなのでしょう。

先ほど室長二人を呼び,昨日のメディカルテストについての感想を聞きました。

事前に先生からいろいろと言われていたし,それでこのテストの意味は十分に分かっていたからかもしれませんが,当初予測したのとは違って,あまり負担には感じませんでした。英語,数学は3時間でしたので,最初はエ~っていう感じでしたが,終わってしまうと『こんなものか』と思いました。」

確かに最後のころはちょっとつらかったです。でも『これが終われば家に帰れるんだ!』と思って耐えました(笑)。終わってみて驚いてたです。10時間も経ったなんて,全然思えなかったです。長かったということが実感されたのは,家に帰ってからでした。首が痛くて動かないんですよ(笑)。」

出来はよくわからないけれど,手ごたえはありました。でも確かに10時間(獣医コースは8時間)って,異常な長さですよね。T大の医学部だったら2回受験できる(笑)。とんでもない長さだって思います

去年の4月だったら,たぶん絶対にできなかったと思います。それがこなせるようになった・・・自分がそれだけ成長したんだなぁって実感します

手ごたえ,成長,これらは皆,

「人の出来ないことをやってきた!」

という意識から生ずるものです。

『地獄のメディカルテスト』、やった甲斐がありましたね。

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医進塾にとってもう一つ嬉しいニュースが今日ありました。

しばらく休みを重ねていたF屋さんが,久しぶりに顔を見せてくれたことです。

A美くんと同じく,急に授業に戻ることはできませんので,だんだんに身体を慣らしていってもらいたいと思います。

外はもう暗くなり,だいぶ寒くなりました。
明日も元気な顔を全員が見せてくれることを祈っています。

センター対策講座始まる。

昨日の「鬼のような」(笑)メディカルテスト・ファイナルが終わり、疲労困憊したのか、今朝は若干出足が遅れているかな・・・という印象の医進塾です。

それでも遅刻や欠席が特に多いわけではなく、なんとなくみんなちゃんと来ていました(笑)。

今日からは3日単位の『センターテスト対策講座』です。今日は午前中が『英語』。成績順に3クラスに分かれて講義を受けます。明日からは4クラスになります。

午後は『生物』。こちらは昨日のメディカルテストの解説が行われ、それに続いてセンターテスト実戦演習です。

センターテストを受験しない生徒もおりますので、対策講座の受講は自由です。いろいろな理由で講座を受講せず自分の勉強に打ち込んでいる生徒が、全体の4分の1程度でしょうか、自習室で朝から勉強です。

こういうときに、『自分専有自習室』があるのは、本当によいですね(自画自賛ですが・笑)。

うれしいニュースが1つあります。長期入院・自宅静養中だったA美君が、今日から登校してくれています。精密検査を受けながらの登校ですので、無理はできません。最初は自習室の自分の席に一定時間座ることから始めます。あとは様子を見ながら徐々に身体を慣らしてゆくことになります。

何はともあれ、A美君が来てくれたことは本当に良いニュースで、皆もうれしそうでした。

こういう時期ですから、授業の置かれていない「自分の時間」を、どう遣うかが大変に大事なポイントになってきます。でもあまり心配していません。合宿であれだけの勉強をこなしてきた医進の仲間です。きっと最後まで気を抜かずやり遂げてくれるだろうと確信しています。

昨日ある生徒と話しをしているとき、彼がふとこんなことをもらしました。

『4月当初は、自習室に座って勉強するのが嫌で嫌でしかたなかったです。夜9時までなんて持たなかったことも、一週間のうちに何度もありました。でも今は全然問題ありません。合宿の成果もあるけれど、やはり4月からの毎日の積み重ねだと思います。』

その通りだと思います。

皆4月からの期間で、本当に大きく成長してくれています。みんなそうだから、なんとなく分かりにくいだけなのです。

この「成長」を、ぜひとも

『合格!』

に結びつけるよう、最後の努力を重ねてゆきましょう。

2012年1月4日水曜日

龍となれ,雲自ずと来たる。

小山校長のお部屋にかけられている題字です。
武者小路実篤先生の直筆で,先代理事長の敬吾先生が直接武者小路先生からいただいたものだそうです。

今朝の職員朝礼で,小山校長から全員に紹介と説明がありました。

龍の歳に相応しい言葉だと思います。

医進塾の塾生も,みな一人ひとりが「龍」であってほしいと願います。
そうすれば,「合格!」は,「自ずと来る」ものになるでしょう!

メディカルテスト・ファイナル

朝から「メディカルテスト・ファイナル」が始まっています。


医進塾で受ける最後のテストです。

終了は午後8時の予定です。

英語・数学がそれぞれ3時間,理科がそれぞれ2時間という,「日本で一番長く,難しいテスト」です。学力もそうですが,緊張感の持続が大きな課題となります。

昨日の話しをよく理解し,最後までやり抜いてもらいたいと思います。


2012年1月3日火曜日

冬期講座終了!

12月当初から続いていた『冬期講座(冬期講習、冬期合宿、正月特訓)』は、今日ですべて終了しました。

後は明日の『メディカルテスト・ファイナル』を残すのみです。

明後日からは目前に迫ったセンターテストのための『対策講座』が予定されています。

先ほどのHRで、私は塾生皆に、

「なぜ今、この時期に、こんなに大変な試験を受ける必要があるのか」

について話しました。こういうことについて説得的な説明をきちんとするためには、自分の個人的経験を話さざるを得ないわけで、大変に恥ずかしかったのですが、はるか昔の受験勉強の話しや、空手の試合の経験などを例にとり、

「最高度に難しく、かつ時間的にも最長の試験に、今このときに挑戦することの大事さ」

を話しました。

自分ほど努力したものはいない、自分ほど熱意をこめて勉強に打ち込んだものはいない、自分ほど難しい試験を潜り抜けてきたものはいない、そういう体験、そういう自覚こそが、本当の

「自信」

を生み出して行くのです。

明日は、獣医学部コースが8時間、医学部コースは10時間の試験になります。この試練に耐え抜いたとき、大げさなようではありますが、医進塾塾生の人生に対する見方は、はっきりと

「変わる!」

に違いありません。

明日がその

『記念すべき日』

になるよう、今日は早めに帰ってゆっくり身体を休めなさい、と指示をしたところです。

まもなく17時半、帰宅準備の時刻です。今日は18時を以って閉館します。明日の集合は8時半、教室集合が8時45分。

1時限目の『英語』は9時からです。

先輩の思い出・・・文系の生徒ですが。

数年前に医進塾の仲間と一緒に合宿に参加して、第一志望の早稲田大学に合格したK山くんから連絡がありました。

K山くんは文系の生徒でしたが、私の英語のクラスをずっと取っていた関係で、合宿も英語のみの参加をした人でした。大変に熱心で、良く勉強する子で、医進の仲間にとってもよい刺激になっていたようです。

「大学卒業後、すぐに台湾に行くので、その前に医進塾によります!」

というメールでした。

彼は文系のクラスにいました。私の英語の授業は決してやさしくなく、毎時間試験をしてだめなら追試、の連続でした。熱心に参加してくれているメンバーが彼以外に4人いて、皆早稲田に合格してくれました。

合宿前後の彼との思い出もも尽きません(笑)。

改めて、

「同じところで一緒に過ごすことの結びつき」

の強さを思います。

彼が来たらどんな話になるのか、今から楽しみです(笑)。

K山君の愛犬「マリン」(笑)。よい表情をしています。


正月特訓最終日

特訓二日目です。

昨日の心配が的中し、今朝の登校状況は惨憺たるものです。詳しくは『塾生専用ページ』の出欠状況をご確認ください。

合宿で十分に理解できているはずだと思ったのですが、まだまだ

「自分に甘い」

生徒が多いようです。

「だれかがやってくれるだろう・・・」

では入試は乗り切れません。

「自分でやる!」

気持ちがあってこそ生きてくる先生方の指導です。

今日も新しい一日が始まりました。

朝を気持ちよくスタートできた人は、その気持ちを一日の最後まで持ち続けることができるよう、頑張りましょう。

朝を

「負けパターン」(笑)

で初めてしまった人は、午前中のSSを上手に利用して挽回しましょう。

午前中は「数学SS」、午後は「理科SS」、加えて英語科主任のH田先生も常時見回りをしてくれることになっています。

2012年1月2日月曜日

初日が終わりました。

午後のSSは予定通り16時に終了、現在「センター対策社会」の「地理」が行われております。19時にはすべて終了の予定です。

16時に帰宅OKを出しましたので、現在残って勉強している生徒は約三分の二程度です。

明日の予定は今日と同じです。

あさって4日は「地獄」の(笑)『メディカルテスト・ファイナル』が行われます。医学部コースは連続10時間、獣医学部コースは連続8時間の、まさに「日本で一番長く、量のある、かつ難易度の高い」試験です。

体力も大事ですから、明日は16時には全員が下校(個別指導を除く)の予定です。

特に問題もなく終わった初日ですが、最初から、

「疲れ気味」

の生徒もいたりして、油断はできませんね(笑)。
明日の朝の元気な顔を見るまでは安心できません。

明日もフロントの開錠は8時前後になります。

正月特訓開講!

2日朝9時から今年初回のHR開催。引き続き「正月特訓」を開講しました。
現役生も数名参加してくれています。


一昨日までの冬期合宿で学んだ内容を「完全定着」させることが「正月特訓」の目的となります。
午前中は「数学」,午後は「理科(生物・化学・物理)」が予定されています。

並行して「センター対策社会(現代社会・倫理・地理)」が行われており,受講生は自分の進路と選択する科目に応じて勉強のスケジュールを組んでいます。



センターテストまであと二週間。
その三日後にはもう医学部の本試験が行われます。
来月の今頃は「獣医学部入試」の真最中です。

次第に緊迫感・緊張感を増している「医進塾」です。

2012年1月1日日曜日

新年のご挨拶:「無心」ということ(勇気の先に見えるもの)

皆様

新年あけましておめでとうございます。

昨日までセミナーハウスでの合宿、そして明日からは「正月特訓」。医進塾のお正月は元旦だけ、ということになります。

その元旦が、快晴とはゆきませんでしたが概して穏やかな天候で、ホッとしております。

2011年を乗り越え、いよいよ2012年、医進の生徒たちにとっては、乾坤一擲、

切り返し

の年になるよう、祈り、かつそのために全力を尽くしたいと思います。

切り返し」は昔私が習った空手の用語です。流派によっては「交差法」ということもあるようです。

相手の突きや蹴りを自分の身体に「意識的」にかすらせることでかわし、一歩踏み込んで相手の態勢を崩し、そこにこちらの突きや蹴りを打ち込みます。

意識的にかすらせる、と書きましたが、こちらにかわされるために相手が自分から打ち込んできたり蹴り込んできたりすることはありませんので、実際には相手の突きや蹴りを瞬間的にぎりぎりの線(こちらの身体から数センチ、数ミリ)のところではずして同時に一歩踏み込むことになります。

⇒ http://karate-douga.seesaa.net/category/5025101-1.html

⇒ http://www.youtube.com/watch?v=HOAuRf3489I


相手の体にできるところまで踏み込んで突きや蹴りを打ち込みますから、入ればほぼ確実に相手を倒すことができます。

ですが、いわば相手の突きや蹴りに自分の身体を一瞬とはいえ、

「無防備の状態で晒す」

ことになりますから、これはとても怖いのです。

その怖さをどう乗り越えるか。

「無心」

の状態になるしかありません。自分の突きが、蹴りが「外れたらどうなるか」、「相手の攻撃をよけられなかったらどうなるか」「態勢交換がうまくいかなかったらどうするか」などと、いろいろなことを一切自分の心から排除して、その時、その場に没入すること、恐怖を乗り越えるためにはこれしか方法がないのです。

今まで私は方法論としての「勇気」を、医進塾の生徒たちには常に伝えてきました。方法論には「目的・目標」があるべきです。

それが

「無心」

というものだということを、改めてこの時期に、またこの時期だからこそ、教えたいと思います。

ここから先の勉強は、

「ただひたすら、問題の解答に没頭し、自分の存在がなくなるほどまで、集中すること」

を要求されてきます。

「合格できなかったらどうしよう」など、考える暇があったら問題を解きなさい、ということでもあります。

明日からの正月特訓、それに続く「センター対策講座」、それと並行して行われる個別指導等、医進塾でのすべての勉強・学習が、この

「無心」

の状態でできるよう、自分をコントロールしてゆきましょう。

「合格したら何をするか」「不合格だったらどうしようか」というような疑問が心に入り込む隙間をなくすほど、その時の勉強、その時の授業に集中するよう、自分を持ってゆきましょう。

塾生たちが一日20時間以上もの勉強漬けの「合宿」で、学んでくれたことはまさにそのことだったと思います。

その意味で、今までになんども書いたように、

「合宿の成果は、終わってから現れる」

ものなのです。

明日からの正月特訓に、期待したいと思います。